1978年

イニシャルはK/渚のエピローグ
LX-7018-A


やまがたすみこ イニシャルはK

 1978年1月に発売された11枚目のシングルです。

A面 イニシャルは“K” 《初出》
    作詞 三浦徳子
    作曲 佐藤健
    編曲 惣領泰則

 えーさてさて今年はなんかあのいろいろ考えているんですけどね。あの今までアルバムを出しまして、そのアルバムの中には自分でも名曲だと思っているものはたくさんあるんですけどあんまりシングル盤をちゃんと作ったことがないんですね。アルバムで気に入ったのをなんとなくシングルカットという感じで作ったんですけど。
 今回作ったシングル盤というのはね、割とこうシングルのためだけに何曲もえー曲を貰ったりそれから録音もちゃんとしたりでこの間、5曲ちゃんと録ったんですね。それでそれは去年録音したんだけど、その中からえーとA面とB面が決まった歌があるんです。だからとってもいい作品なんじゃないかなと思うんだけれども。
 あの今までとってもきれいなものだけを歌おうとしていたのを、去年ぐらいからすごくいろんな醜い部分とかも一杯、歌いたいなと思っていたんですけどね。今度はすごいあの、こう自分の彼がねこのあのつまり結局は振られた女なんだけれども、こう新しい彼女ができてその嫉妬というか焼餅なんている可愛いものではなくてすごいジェラシーという感じのね歌なんだけれども。あの自分では一番そういう気持ちっていうのが好きじゃない気持ちなんだけれどもそれを敢えて歌ってみようと思ったんです。
 それで詞はあの三浦さんという女の人が書いてくれたのでやっぱりすごい女の人が書いた詞なんだなあというのがわかるんだけれどね。曲は佐藤健さんです。それでB面の方は今度のアレンジを全部やってくれた惣領泰則さんでえー詞の方は来生えつ子さんが書いてくれたんですけどA面とB面と続けて聴いていただこうと思います。えー一曲目は「イニシャルはK」、そしてB面の「渚のエピローグ」。
《1978年1月 NHK−FM★》


 この歌、曲、詞、編曲いずれもどう考えても普通の歌謡曲にしか聴こえません。「FLYING」が「やまがたすみこ ニューミュージックを歌う」とすればこちらは「やまがたすみこ 歌謡曲を歌う」という感じ。

B面 渚のエピローグ 《初出》
    作詞 来生えつ子
    作曲・編曲 惣領泰則


エメラルド・シャワー
LX-7036-A


やまがたすみこ エメラルド・シャワー

 1978年2月に発売された通算10枚目、オリジナルでは8枚目のアルバムです。結婚前の最後のオリジナルアルバムになりました。
 前作「FLYING」」ではニューミュージックを相当意識してか発声法まで変えていてかなり無理している印象を受けました。今回は元に戻り自然な感じを受けました。売れなくてもよいと言うあきらめの境地?(笑)
 2004年にCD化されました。

A−1 ほろ酔いイヴ 《初出》
     作詞 来生えつ子
     作曲・編曲 惣領泰則

 アルバムのタイトル、ジャケットからなんとなくコンセプトは夏かと思ってました。ですから曲名などなんの予備知識も無く針を落として1曲目、ジングルベルともろびとこぞりてが流れてきておもわずずっこけました。(笑)

A−2 にせドンファン 《初出》
     作詞 来生えつ子
     作曲 来生たかお
     編曲 惣領泰則

A−3 雨あがりのサンバ 《初出》
     作詞 山上路夫
     作曲 村井邦彦
     編曲 惣領泰則

 オリジナルは1968年5月に発売された森山良子のたシングル盤「小さな貝がら」のB面です。ラヂオではA面「小さな貝がら」よりB面「雨あがりのサンバ」のリクエストの方が圧倒的に多かったとか。
 「この広い野原いっぱい」で始まり、「雨あがりのサンバ」では終わる(独身時代)とは、とことん森山良子に呪われた(?)感があります。フォーク、声質はともかく目指した、否、目指すべき方向は全然異なった筈なのですけど。

A−4 フォー・エバー 《初出》
     作詞・作曲 山県すみ子
     編曲 惣領泰則

A−5 小さなヴァカンス 《初出》
     作詞 山上路夫
     作曲 佐藤健
     編曲 惣領泰則

B−1 あの日のように微笑んで 《初出》
     作詞 山上路夫
     作曲・編曲 惣領泰則

B−2 イニシャルは“K” 《初出》
     作詞 三浦徳子
     作曲 佐藤健
     編曲 惣領泰則

 シングル盤とはテイクが異なります。こちらの方が良いです。

B−3 渚のエピローグ

B−4 今からひとり 《初出》
     作詞 来生えつ子
     作曲 来生たかお
     編曲 惣領泰則

B−5 マイ・ハート 《初出》
     作詞 岡本おさみ
     作曲 梅垣達志
     編曲 惣領泰則

 大コーラスに乗せて「マイハート 旅たちなさい」と歌われるこの歌、最後のアルバムのB面の最後の曲にふさわしいと思います。
 「テーブル」のアクセントが「テ」にあるメロディがなんとなくそれでいて凄く気になります。かつて「た」にアクセントがあるため、紅白歌合戦で「蛍の光」を指揮することはあっても決して歌わない歌手がいました。もちろん通常の言葉通りにメロディを作るなんてことはできるわけないのですが、この歌の場合、なんとも気になります。


SF/秋を感じた日
LK-78-A


やまがたすみこ SF

 1978年8月に発売された12枚目のシングルです。結婚前の最後のシングルになりました。
 A面、B面とも2004年、アルバム『虹』のCD化に際してボーナス・トラックとして収録されました。

A面 SF 《初出》
    作詞 阿久悠子
    作曲・編曲 惣領泰則

B面 秋を感じた日 《初出》
    作詞 阿久悠子
    作曲・編曲 惣領泰則


すみこ・ふぁいる Vol.2
LX-7052-A


やまがたすみこ すみこ・ふぁいる Vol.2

 1978年11月に発売された通算11枚目、2枚目のベストアルバムです。かつて新盤で見かけた時は見送ってしまい、その後見かけることなく、2006年になってからやっとオークションで入手しました。
 2007年にカスタマイズCD化されました。

A−1 にせドン・ファン
A−2 ペパーミント・モーニング
A−3 イニシャルは”K”
A−4 今からひとり

A−5 ちょっとだけ・ちょっとだけ 《初出》
     作詞 遠藤幸三
     作曲 松尾一彦
     編曲 徳武弘文・瀬尾一三

A−6 TODAY
A−7 秋を感じた日
B−1 SF
B−2 雨の日曜日
B−3 夏の光に
B−4 青い径
B−5 ムーンライト・ジルバ
B−6 雨上がりのサンバ
B−7 マイ・ハート 

[1977年]←逆路 順路→[1980年]