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やまがたすみこYamagata Sumiko

やまがたすみこ こんばんは、やまがたすみこです・・・と声が聞こえます
高校生のとき北上春のフォークフェスティバル(1977.3.26 北上市民会館)グレープ、クラフトとのジョイントコンサートを、市民会館の楽屋ルートを通ってリハーサルからタダ観しました。特別ファンでもなかったのですが、それからというもの澄み切った声にひかれ好きになりレコードを買い、ラジオ局やサテライトスタジオに来た時はサインをもらったこともあります。自分で撮った写真もありますが、比べ物にならない情報をお持ちの方のWebサイトから無断で拝借してしまいました。
今後これだけの資料が消えることもあることが仮にあった場合は、とても残念なことと、私のWebサイトに立ち寄る暇な方はいないとの理由で、勝手に大丈夫ではと思ってしまいました。
お許しくださいませ。自分で撮った写真もYoutubeで使われたりしてますのでお互いさまということで。
自分で撮った写真があります。・・・Webサイト管理人

1.サイト検索での画像です(いわゆるパクリです。ご勘弁を)
2.サイト検索での画像です(いわゆるパクリです。ご勘弁を)

週刊プレイボーイ 1977年9月13日号 大事に持ってます。ポップス・シンガーのお色気 やまがたすみこ (当時は「えー」と思ったけど、ヌードではなくてきれいで雰囲気良好です)
   

※画像クリックで拡大へ    但し、ID、パスワードが必要になります。


やまがたすみこ、本名山県寿美子、1956年生まれ。 1972年、高校1年16歳の時に、TBSのど自慢番組『家族そろって歌合戦』に出場して中学生の時の自作曲「夏になったら」を歌い優勝。
それがキッカケで日本コロムビアからスカウトされ、翌1973年に自作曲を歌った「風に吹かれていこう」でデビュー。
6年間に、12枚のシングル(EPレコード)と11枚のアルバム(LPレコード)を出しています。
非常に澄んだ美しい声で、高音の伸びやかさが印象的です。
ルックスも可愛い、と言うか清純無垢(死語)な感じです。
話し方もおっとりしていて、スフィアで言えば豊崎愛生さんかな。
1973年度TBSテレビドラマ「おさななじみ」に準レギュラーで出演して劇中で何曲も歌っています。主題歌「あの日のことは」も歌う。

※上の、やまがたすみこ、本名山県寿美子・・・は、勝手に http://d.hatena.ne.jp/stsimon/20110508/1304780544 サイトからパクってます。以前、Youtubeに「おさななじみ」があったけど著作権の関係で消されて残念です。どこかのサイトにアップしてほしいものですね。
※写真も、ヤフオクなどのオークション情報からや他の方のブログからパクってます。
”サマー・シェイド”
”サマー・シェイド”

http://www9.ocn.ne.jp/~sksm.kan/ya.html
コロムビア(LP)LQ−7014−A、ヴィヴィド・サウンド(CD)VSCD−3805

収録曲:Side A 1.ステキなゲーム2.白い桟橋3.琥珀色のスイング4.雨の日曜日5.絆 Side B 1.青い径2.貸し切りハイウエー3.カットグラスの映像4.夏の光に5.11月の風

このアルバムが発表されたとき、前作までとの違いにとまどったファンは私以外にもいたと思う。
生すみこさんを見たのは、このアルバム発売後、全国紙の広告に新宿ルミネでミニ・ライブ(販促キャンペーン?)があることを知り友人と聴きに行った。ライブ終了後レコードを買うとサインが貰えたのですが既に所有していたので断念、(当時同じレコードを複数買おうと思わなかったし小遣いも・・・)のちに大変後悔したことを覚えている。しかし近年念願のサインをゲット、ツーショット写真も撮ったし自筆の年賀状までいただき、ファンをやめられませんね。(CD購入可)
なお「SUMIKO写真集制作委員会」で販売していた”やまがたすみこ写真集”は終了しました。



結婚後も数々のアニメ・ソング、CMソングを歌っていることはファンの方ならご存じかと思います。コーラスでも多くのミュージ・シャンのアルバムに参加していてその数いまだ確認できず。ごく最近では、福山雅治の”THE GOLDEN OLDIES”に参加している。また、一時期モモ(MOMO)という名でも活動していました。確認できているEPは3枚、他にはコーラスでの参加がある。
”果樹園”

小田木望”果樹園”
エイベックス(CD)AVCT−10050

収録曲:1.DIVINE CHILD 2.THE MONKEY AND THE CROCODILE 3.MOTION IN EMOTION 4.ドゥルイド 5.GARDENING 6.夏の作法 7.オーロラ 8.アウリフェア 9.STRIKER 10.DRIFTING WOOD小田木望さんのアルバム”果樹園””Lykaris””睡蓮”でもコーラスで参加してます。’00年11月「AKIRA+DAVID」(井上鑑+デヴィッド・ローズ)のライブで、ゲストの望みさんが”THE MONKEY AND CROCODILE”を歌い、すみこさんがコーラスという夢のような企画がありました。望みさんはこの日が初めての生ステージだったとか、是非ソロ・ライブの実現をと願っています。

”TOKYO INSTALLATION”

井上鑑”TOKYO INSTALLATION”
CBSソニー(CD)50DH441〜2

収録曲:1.TOKYO INSTALLATION 2.UNCONTINUOS HISTORY 3.THE BEACH IS FAR 4.TICK IT, TOCK IT, TURN IT TRUE 5.STONE AND TREE 6.LOST BRANCH 7.NEGRITA 8.RUNWAY LIGHTS 9.POINTILLE' CITY 10.ON THE SHORE 11.BOY ABOUT TO WALK 12.STATION ONLY FOR MYSELF

Book付きCDでコーラスにMOMOの名がある、またVISUAL SIDEに浜田省吾や尾崎豊の名もある。

”CHIROLINE”

チロリン”CHIROLINE”
スイッチ(12”EP)15SW−4508

チロリンの4曲入りシングル”MIRAとお散歩”ですみこさんは作詞を行っている。また、すみこ・ライブでお馴染みの鈴木慶一も”こんなんじゃダメ神様”を提供している。CD化もされているが入手困難’86年の発売。

”空に会おうよ”

モモ”空に会おうよ”
(EP)RYU−003

筑波博住友館「大地の詩」より、作曲:坂本龍一作詩:矢野顕子。

”ありがとうあなた”

モモ”ありがとうあなた”
オレンジハウスレコード(EP)ORF−1003

日本生命CMソング。

”あなたとあるけば”

モモ”あなたとあるけば”
VAP(EP)10042−07

日本生命CMソング。

”うれしいね、サッちゃん。”

P.T.JOB”うれしいね、サッちゃん。”
エピック(EP)07・5H−201

西友のCM、このユニットには惣領智子さんも参加している。

”風・空・そして愛”

やまがたすみこ”風・空・そして愛”
コロムビア(CD)COCA−11105

’00年10のライブ終了後ギターを担当していた松宮幹彦さんにお願いして頂いたサインです。20数年ぶりのソロ・ライブのMENUは、第1部1.HAPPIER THAN THE MORNING SUN2.夏に光に3.風に吹かれて行こう4.月見草5.Teardrop6.ため息/Teardrop7.散歩の革命8.うれしいねサッちゃん9.今からひとり10.真夏の夜の夢。〜暫し休憩〜第2部11.HONESTLY LOVE YOU12.お喋りやめて13.AFTER YOU14.書きかけの手紙15.Panonika16.SPIRAL WHISHES17.Army dreamer18.Correspondent19.Never been goneアンコール20.Come home to me now

開場待ちの時”風に吹かれて行こう”のリハが聞こえたときは何とも言えない気持ちでした。

”SUMIKO LIVE”

”SUMIKO LIVE”
コロムビア(CD)CA−4058、コロムビア(CD)COR−4058(R盤)

収録曲:1.むらさき色の風2.メドレー、風に吹かれて行こう〜夏になったら〜ふるさと3.ホリデイ4.愛の終りはいつも〜ため息5.あの時君は若かった6.ラブ・イズ・ブラインド.7ブルー・ムーン8.夏の光に9.青い径10.11月の風11.帰り道

’02年R盤で復刻された。画像はオリジナル盤。

”FLYING”

”FLYING”
コロムビア(CD)GES−12579

収録曲:1.FLYING2.ペパーミント・モーニング3.あなたにテレポート4.TODAY5.黄昏遊泳6.私春記7.ムーンライト・ジルバ8.夢色グライダー9.GOOD-BYEグラフィティ10.夜を渡って11.クリスタル・ホテル

’02年廃盤復刻計画にて復刻しました(まだライブで販売していた)。画像は復刻盤。

”オルゴール”

”オルゴール”
ヴィヴィド・サウンド(CD)VSCD−3710

収録曲:1.愛しい貴方に2.曇り空3.ラメンテーション[悲嘆]4.幸福駅5.日がな一日6.独言[つぶやき]7.優しい夜8.さりげない二人9.私の旅10.オルゴール

VIVIDサウンドから’03年2月にCD化されたアルバム”オルゴール”だ。私の好きな”日がな一日”も収録されている(購入可)。

”歌が降りてくる”

”歌が降りてくる”
PWS Records(CD)PWS−22S1

収録曲:1.歌が降りてくる2.Army Deamers3.ブナの木は揺れていた4.教えないで詩人の予言を5.ぼんやり犬6.シジュウカラと私(のこれから)7.ランボーの足跡8.ミーシャは撃たれてしまった9.i/o10.Spiral Wishes11.Correspondent

夫の井上鑑氏のプロデュースで20数年ぶりに出た嬉しいニュー・アルバム。

”エメラルドシャワー”

”エメラルド・シャワー”
ヴィヴィド・サウンド(CD)VSCD−3737

収録曲:1.ほろ酔いイブ2.にせドン・ファン3.雨上がりのサンバ4.フォー・エバー5.小さなヴァカンス6.あの日のように微笑んで7.イニシャルは"K"8.渚のエピローグ9.今からひとり10.マイ・ハート

すみこのヴィヴィッドなラブ・ストーリー・アルバムがまたまたVIVIDサウンドから’04年7月にCD化された。ライブで鑑さんのピアノをバックに唄った”今からひとり”も入っている。

”虹”

”虹”
ヴィヴィド・サウンド(CD)VSCD−3736

収録曲:1. 虹 PartT2 .帰り道3 .スケッチ4. 白いノート5 .ブルームーン6 思い出坂7 .ホリディ8 .白いピアノ9. 紙芝居10. 春動(あしおと)11 .虹 PartU12 .SF(ボーナストラック)13. 秋を感じた日(ボーナストラック)

やまがたすみこの4thアルバムをまたまたまたVIVIDサウンドで’04年12月にCD化された。今回ボーナス・トラックにラスト・シングルの2曲が・・・。



http://www.akira-inoue.com/produce/yamagata/index.html
井上 頼豊 トリビュートコンサートシリーズ
1973年にSingle「風に吹かれていこう」でデビューして以来フォークシンガーとして9枚のオリジナルアルバムを発表し、ステージ活動を続けていたやまがたすみこ。スタジオワークを中心としていた時期、さらにThe Voive Projectのメンバーとしての活動を主軸にしていた時期を経て、25年ぶりにオリジナル・アルバム「歌が降りてくる」を発表します。
透明感あふれる歌声に加えて一人の女性としての視点から様々なテーマを取り上げた11曲は彼女の音楽性を生かすための信頼と音楽的会話のあふれたやりとりのなかから生まれた傑作揃いです。

デビューより30年。美しく澄み渡るあの歌声が帰ってきた。CMやTV-CF、スタジオシンガーとして活躍。ナレーターとしても数々の作品に参加していたが、近年、再発売CDの波に乗り、俄然、注目度がUP。 今回は、完全なる新譜。歌声はいささかも衰えず、更に心に染み渡る。豪華な特殊パッケージも至極。

1. 歌が降りてくる
詞:井上鑑   曲:周防義和
2. Army Dreamers
詞:井上鑑   曲:Kate Bush
3. ブナの木は揺れていた
詞:井上鑑   曲:井上鑑
4. 教えないで詩人の予言を
詞:井上鑑   曲:井上鑑
5. ぼんやり犬
詞:井上鑑   曲:井上鑑
6. シジュウカラと私(のこれから)
詞:井上鑑   曲:井上鑑
7. ランボーの足跡
詞:井上鑑   曲:金子飛鳥
8. ミーシャは撃たれてしまった
詞:井上鑑   曲:井上鑑
9. i/o
詞:井上鑑   曲:井上鑑
10. Spiral Wishes
詞:金子飛鳥  曲:金子飛鳥
11. Correspondent 詞:井上鑑   曲:井上鑑

ミュージシャン 井上鑑 /金子飛鳥 /古川昌義 /山木秀夫 /ヤヒロトモヒロ /河井英里 他



http://www.h3.dion.ne.jp/~flying/?
やまがたすみこの軌跡
1956
10月11日、山縣寿美子、東京都北区王子に
山縣家長女として誕生。
1961
ヴァイオリンのおけいこを始めるが、挫折。
1962
春、
ピアノのレッスンを始める。夢中になりすぎたせいか、幼稚園入園は5月に遅れた。
(笑)
1963
北区立柳田小学校入学。
音楽だけは得意。
1964
父親の仕事の都合で埼玉県草加市に転居。ピアノのレッスンが中断する。
1967
この頃、ピアノのレッスンを再開。
1968
NHK ラジオに出演、見事鐘を鳴らす。寿美子、メディアデビュー(笑)。
1969
フジTV「ちぃびっこのど自慢」で24点。満点ならず。 あと1点・・・(涙)
ピアノの先生に勧められ、 上野学園中学声楽科に進学。
1972
上野学園高校へ進級。
5月、TBS「家族そろって歌合戦」に出場。オリジナル曲「夏になったら」で優勝を飾る。
これをきっかけに、日本コロムビアよりスカウトを受ける。
1973
2月、オリジナル曲「風に吹かれて行こう」で、「やまがたすみこ」としてデビュー。
3月、ファーストアルバム「風・空・そして愛」発売。
8月、TBSドラマ「おさななじみ」主題歌「あの日のことは」発売。同ドラマにも準レギュラー出演した。
※この頃、上野学園からの退学を余儀なくされる。
NHK教育テレビ「うたってゴー」にレギュラー出演。小学生の女の子から、『わたしは、すみちゃんをそんけいしています。すみちゃんは、とってもうたがじょうずですね。まるで
歌手みたいですね」というファンレターを受け取る。
1975
フォークシンガーとしてのスミの総決算ともいえるアルバム第5集「オルゴール」を発表。
楽譜が付いたアルバムとしては、これが最後となった。
この年の秋、NHK 大阪放送局での公開放送でスミとマスター、運命の出会い。(・・・とはいえ、客観的に言って、それほどのもんでもないかもない、かも知れない^^;)
1977
松本隆プロデュース・鈴木茂サウンド・クリエイトによるアルバム「FLYING 」発表。それまでのスミの音楽世界から大きく踏み出した音作り、歌唱法に違和感を感じるファンも多かったが、現在では評価が高まっている。
1978
コロムビアからの最後のアルバム「すみこ・ふぁいるVol.2」を発表。そして、静かにメインステージを去る。
その後、
アレンジャーの井上鑑氏と結婚。
※結婚後も、「ゆき」「南の虹のルーシー」等のアニメ主題歌の他、日本生命や花王他のCMソングやスタジオコーラスの仕事等にみごとな職人芸を見せる。
1992
井上鑑氏とともに、The Voice Prejectとしての活動を人知れず(爆)再開。
1997
あかちゃんのためのうたの絵本「いないいないばあ」のCD化製作に作曲・ボーカルで参加。
1998
コーラス・アンサンブルの新たな可能性を追求したアルバム「聲SHOW」を発表。
2000
23年ぶりのソロライブ、遂に開催。TAMATEBAKOヘアーで登場(笑)。
2001
5月、2nd.ソロライブ開催。新曲のレコーディングが進行中と発表。
8月、かつてのアルバムのCD復刻プロジェクトが、遂に始動!
12月、アルバム「FLYING 」の復刻が決定した。
2003
2月、デビュー30周年を迎える。
4月、「エメラルドシャワー」以来、四半世紀ぶりのNewアルバム「歌が降りてくる」発売。

すみこふぁいる

スミの歌。たくさんの歌があります。コロムビア時代を中心に、彼女が歌ったたくさんの歌たちを
紹介したいと思います。
曲の解説、というほど立派なものではありませんが、ご覧になる方はジャケット写真ををクリックしてみて下さいね。工事中のものもありますけど、ちょっとづつ作ってますので、気長にお待ち下さい。
・・・このコンテンツの完成と、スミのアルバムのCD復刻と、どっちが早いかな?

風に吹かれて行こう/あの人が好きなのに
Nippon Clumbia / LL-10209 / Feb. 1973 \500
やまがたすみこフォーク・アルバム
第一集 風・空・そして愛

 
Nippon Clumbia / YS-10144 / Mar. 1973 \1900
 
BLOW UP / CD-7149 / Sep. 1975 \2200

 
Nippon Clumbia / COCA-11105 / 21, Oct. 1993 \1456


夏になったら/明日あなたに
Nippon Clumbia / LL-10218 / Jun. 1973 \500


あの日のことは/そしたら空は
Nippon Clumbia / LL-10224 / Aug. 1973 \500

 
やまがたすみこフォーク・アルバム第2集 あの日のことは・・・
Nippon Clumbia / CD-7101 / Sep. 1973 \2200


白い船白い鳥
日立ミュージック・イン・ハイフォニックのテーマ

Nippon Clumbia /CD-208 / Dec. 1973 \500


風を見たよ/私の子守唄
Nippon Clumbia /CD-211 / Feb. 1974 \500


二つの心/むらさき色の風
Nippon Clumbia / CD-218 / May 1974 \500

 
Melodies Come From My Heart
やまがたすみこフォーク・アルバム第3集

Nippon Clumbia / CD-7111 / May 1974 \2200


海のおくりもの/初恋橋
Nippon Clumbia / CD-230 / Sep. 1974 \500

 
虹 / RAINBOW
Nippon Clumbia / CD-7122 / Nov. 1974 \2200


チューニング・ラブ/さりげない二人
BLOW UP / CD-250 / Jul. 1975 \500

オルゴール / SUMIKO ALBUM Vol.V
 
BLOW UP / CD-7144 / Aug. 1975 \2200

 
VIVID / VSCD-3710 / 28, Feb. 2003 \2800


夏の光に/白い桟橋
BLOW UP / LK-17 / Jul. 1976 \600

サマー・シェイド
 
BLOW UP / LQ-7014 / Jul. 1976 \2300


VIVID / VSCD-3805 / May, 2003 \2800

 
すみこ・ふぁいる
BLOW UP / LX-7006 / Nov. 1976 \2500

すみこ・ライヴ
 
BLOW UP / LX-7011 / Dec. 1976 \2500
 
BLOW UP / CA-4058 / 21, Oct. 1989 \2524

 
Nippon Clumbia/ CDR-4058 /22, Feb. 2002 \3000


ムーンライト・ジルバ/プラスティック・ラブ
BLOW UP / LK-40 / Jul.1977 \600

FLYING
 
BLOW UP / LX-7018 / Jul. 1977 \2500
 
Nippon Clumbia / 28CA-2567 / Sep. 1988 \2800

Nippon Clumbia / GES-12579 / Mar. 2002 \3000

 
BLOW UP(VIVID) / RATCD-4318 / Jun. 2007 \2500
ボーナストラック;プラスティック・ラブ


イニシャルはK/渚のエピローグ
BLOW UP / LK-60 / 01, Jan. 1978 \600

エメラルド・シャワー

BLOW UP / LX-7036 / Feb. 1978 \2500

 
VIVID / VSCD-3737 / Jul. 2004 \2500


SF/秋を感じた日
BLOW UP / LK-78 / Aug. 1978 \600

 
すみこ・ふぁいる VOL.II
BLOW UP / LX-7052 / Nov. 1978 \2500


風・空・そして愛 やまがたすみこフォークアルバム第一集
「十六歳のシンガーソングライター」と呼ばれ、そう派手ではないけど、FMラジオやAMの深夜放送で流れる、「やまがたすみこ」の歌声に惹かれたものでした。そして、発売された、やまがたすみこフォークアルバム第一集。
思えば、こんな長い想いの始まりだったんだな・・・。

 
風に吹かれて行こう  山県すみ子/山県すみ子/青木望
やまがたすみこと言えば「風に吹かれて行こう」。
よく、ヒット曲がないと言われるスミですが、それでも多少ともスミの名前を知っている人なら、この「風に吹かれて行こう」を挙げるでしょう。スミの名前を知らなくても、♪風に吹かれて・・・というフレーズを憶えている人、けっこういます。
澄みきった歌声、リリックな詩の世界、そして全体に漂う「切なさ」。スミの音楽世界の全てのエッセンスが凝縮された、忘れられない名曲です。

赤い花白い花  中林ミエ/中林ミエ/小野崎孝輔
「赤い鳥」のナンバーとして良く知られた歌ですが、スミが歌うと、なんだか昔懐かしい、童謡の世界に聞こえてくるのが不思議です・・・。

しあわせの足音  田口淑子/桂田実/小野崎孝輔
この歌の出自については、知識がありません。でも、恋への憧れにときめく少女の、弾む心が表現された、いい歌です。

秋でもないのに  細野敦子/江波戸憲和/青木望
本田路津子さんの代表曲のカバーです。
本田路津子さんといえば、当時、完全に森山良子フォロワーとみなされていました。ギターをつまびき、作詞・作曲をこなし、高く澄んだ豊かな歌声・・・。
なんだ、良子さんも路津子さんも、スミも、みんな同じラインにいる人じゃないか^^;)

今日の日はさようなら  金子詔一/金子詔一/青木望
これ、オリジナルは誰だったっけ。忘れたな。それくらい、日本のフォークのスタンダードなんだよね。まるで唱歌な歌い方なんだけど、気持ちよく高音が伸びてるな。

暗い砂浜  寺本圭一/小松久/青木望
ヴィレッジ・シンガーズの初期ナンバーのカバーです。
歌詞はなんだか寂しいのに、歌い方は素直・溌剌。まだ、歌の世界というものを掴むには至っていない時期だった、という事でしょうか。

この広い野原いっぱい  小薗江圭子/森山良子/青木望
森山良子が大好きだったというスミ。この歌をカバーする事は、スミにとって必然だったのでしょう。良子姉さんに遥かに及ばないのは、仕方ありません。この歌は、やはり「恋への憧れ」ですから、素直に、のびやかに歌うスミでいいんです。

真夜中のギター  吉岡オサム/河村利夫/青木望
千賀かほるのヒット曲。彼女、フォークっぽいイメージで出て来ましたが、やはり「歌謡曲」の範疇で捉えるべき人でしたね。

そしたら空は  秋田満津子/山県すみ子/小野崎孝輔
スミの高音の伸びが、とても良く出ています。メロディーも素直で。まさしく「風・空・そして愛」ですね。

ぽかんとひとり日曜日  木崎武重/後藤忠紀/小野崎孝輔
子供の頃、雲っていろんなものに見えていました。私自身、時の経つのも忘れて雲の世界に空想の翼を広げていましたっけ。

ママレード色の恋  山県すみ子/大本敬啓/小野崎孝輔
思春期の女の子が可愛いノートに書き綴った詩に、曲を付けたみたいなものでしょうか。でも、歌を聴いていると、風景やイメージが広がるのを感じます。
やはり、非凡な才能の持ち主だと言えるでしょう。

あの人が好きなのに  山県すみ子/山県すみ子/小野崎孝輔
まさに少女(或いは、いまは絶えて久しい「乙女」)の憧れ・夢そのものですね。こんないいものを持っていたんだなあ。


風・空・そして愛

一般的には「やまがたすみこ」の認知度はさほど高くないだろう。しかし、他のアーティストの作品にコーラスで参加するなど、スタジオミュージシャンとしての活躍が盛んなので、ご存知の方もいらっしゃるに違いない。アニメファンには「世界名作劇場・南の虹のルーシー」(1982年)の主題歌などをを歌った人物としてお馴染みかも知れない。

 そもそも彼女は、正統派カレッジフォーク最後のシンガーと言っていいだろう。1973年に発表されたこの1stアルバムは、まさにその「雛形」である。 カレッジフォークとは「みんなの愛唱歌」とほぼ同義かも知れない。フォークといっても、プロテスト・ソングのように直接的な強いメッセージ性を帯びた「尖鋭的フォーク」とは一線を画す。
 例えばそれは愛、友情、歓び、「信じ合う」ということ。屈折しないポジティブなテーマがそこにはある。勿論、どこまでも優等生的なこの雰囲気を毛嫌いする向きも当時から少なくなかった。しかし今改めてこのジャンルに耳を傾けてみると、思いのほか心地よさを感じるではないか。厭味のようなものは全く感じられない。純粋さが新鮮ですらある。

 このジャンル、先達には「日本のジョーン・バエズ」こと森山良子がおり、彼女の存在が誠に印象的だ。しかしこのカレッジフォークの世界には、やまがたすみこの愛らしい、澄んだ歌声もまた実に似つかわしい。彼女の歌唱法は、まさに正統派のそれである。口を大きく開けてハッキリと発声する。過剰な技術による余計な装飾を極力排除した歌い方。学校で先生から教わった、まさにその歌い方を具現化しているようでもある。「歌のおねえさん的」とも換言出来ようか。

 いいではないか、彼女ならではのピュアな音楽世界が、その声によって紡ぎ出されてゆく。こちらも一緒に歌いたくなる。そこは皆が友達になれる世界だ。

 しかし考えてみると、この歌唱法は早い話が「キッチリ」した歌い方だ。それは、事によると鋭くなり過ぎるし、窮屈になってしまう。ところがどうだろう、彼女の歌に度を越えた鋭さがあるだろうか?窮屈な印象を受けるだろうか?いや、その対極に彼女は居る。この溢れ出る優しい感情はどうだ!真っ直ぐ正面からこちらを見つめてくれているような誠実で真摯なメッセージが、聴く者をドキリとさせる。彼女に魅了される瞬間だ。
 また見事なことに、彼女の歌声は澄んでいながらも帯気音(息の漏れる音)を多分に含んでいるために、キッチリ仕上げながらもふんわりとやわらかい印象を与える結果となっており、魅力を醸す効果を更に高めているのである。

 なお、自身のオリジナルである「風に吹かれて行こう」「あの人が好きなのに」は、当時アルバムに先駆けてシングル発売されている。
日本コロムビアは、実に良心的なアーティストを世に送り出したものである。
 思うに、現在の音楽市場にあっては、こういった「正統派」シンガーの需要が非常に少な過ぎる。
残された仕事場は、例えば童謡、あるいはNHK教育テレビジョン、これくらいか。

 どうやら「基本的」であることイコール「無個性」との解釈がまかり通っているようだが、「基本の王道」を行くことがいかに個性的なことか、彼女の歌声から今こそ気付く時ではあるまいか。「価値観の多様性」を叫ぶ現代なら、なおのことである。
文・まさいよしなり
※ web.site「てなもんやサウンド笠」より転載
あの日のことは・・・
TBS-TVドラマ「おさななじみ」主題歌
あの日のことは・・・  山県すみ子/山県すみ子/小野崎孝輔
コロムビア時代唯一の、メディアミックス作品。スミの作品、特に初期のものは音響的にも素朴な作りのものが多いのですが、さすがにテレビ番組のテーマ曲として恥ずかしくない程度のお化粧が施されています。

青空のない街で  増永直子/井上かつお/小野崎孝輔
草加へ引っ越す前の、スミの小さな頃は、まだ東京も季節の移ろいを感じることの出来る街だったのでしょうか。季節や自然を感じる心は、失いたくないと言って、ライブで歌っていたのを思い出します。

素晴しい世界  山県すみ子/山県すみ子/小谷充
純真、という言葉を思い出させてくれる歌です。それにしてもこのメロディー。風呂敷広げ過ぎて、畳めなくなってしまっている感じ。^^;) この頃スミは青かった。(爆)

明日あなたに  山県すみ子/森山良子/小野崎孝輔
ファースト・アルバムでの「この広い野原いっぱい」以上に重要な曲です。私をpopsに目覚めさせてくれた、良子さんから曲の提供を受けたのですから。
それにしても良子さん。こんな難しい曲を、よくもまあ17歳の少女に与えたものです。いかにスミが天才少女だとはいえ。でも、立派に歌いこなしているのは、さすがという他ありません。


あなたの好きな花  山県すみ子/山県すみ子/小谷充
少女趣味も極めればArt。

まつり  後藤悦治郎/後藤悦治郎/小谷充
これも「赤い鳥」繋がりの曲でしたよね。私が初めて聞いたのは、大学受験ラジオ講座を聞こうとした冬の早朝。
まだ外は真っ暗な午前5時半頃。当時NHKラジオでやっていた「早起き鳥」という番組の中でかかったのです。幼い日を思い出し、切ない気持ちになったのが、昨日のことのようです。

夏になったら  山県すみ子/山県すみ子青木望
知る人ぞ知る、やまがたすみこ幻のデビュー曲。早春のデビューだった為、「夏になったら」の曲想と季節感がミスマッチだいう理由で、一旦はおクラ入りとなったのでした。
で、結局は2枚目のシングルとして発表。伸び伸びと、気持ち良さそうに歌う初期のスミの魅力という点では、「風に吹かれて行こう」を凌いでいると思います。


翼をください  山上路夫/村井邦彦/小野崎孝輔
「赤い鳥」の名曲ですね。スミ自身は、大好きな歌だったのでしょうけど・・・。

あのひと  山県すみ子/瀬尾一三/小谷充
背伸びした恋。しかし少女は、自分の幼さも知っている。もっと大人になりたい。でも、子供のままでいたい。そんな微妙な乙女心を等身大の詩で綴った佳曲です。

NHK連続テレビ小説「北の家族」より
白い花  楠田芳子/三枝成章/小谷充
ハモンド・オルガンの伴奏が印象的な佳曲。三枝成章氏といえば、NHK「みんなの歌」での「あじさい」(太田裕美・歌)を思い出しますが、これも美しく、そして何故か哀しい旋律が、私達の哀愁を誘うのです。

私の子守唄  山県すみ子/森山良子/小谷充
これも、「明日あなたに」同様、良子姉さんから曲の提供を受けています。伸びきった高音、微妙なリズムワーク。これも難しい歌です。
とはいえ、少女なりに子供たちへの愛情に溢れる歌に仕上がっています。まだ見ぬ我が子想いを強く感じたものです。
だからこそ、スミの早い結婚も納得出来たし、彼女の幸せを疑った事もありません・・・



白い船白い鳥
作詞:高田敏子 作曲:山本直純 編曲:小谷充

日立ミュージック・イン・ハイフォニックというのは、この当時既に古い番組で、このメロディーが刷り込まれていた人は、かなり多かったと思います。
このテーマ曲に歌詞が付き、しかも、やまがたすみこが歌う、と告知されたとき、どんな歌になるのか、興味津々だったことを思い出します。
結局、番組のオープニングは従来どおりのインストゥルメンタルで、番組の終わり近くで、「若い、やまがたすみこさんの・・・」というアナウンスとともに紹介されていました。

この部分、古い記憶を頼りに書いています。オープニングに使用された事がなかった、とは断言出来ません。もしオープニングで聞いたという方がおられましたら、お知らせ下さい。


Melodies Come From My Heart

スミの芸名は「やまがたすみこ」。そしてペンネームは「山県すみ子」。
ところが、このアルバムでは何故か「山県すみこ」とクレジットされています。理由は判りません。
「エメラルド・シャワー」の中の「フォー・エバー」が、「やまがたすみこ」名義でクレジットされているのと同じく、謎の一つなのです。
・・・単なる校正ミスだったりして。(汗)

二つの心 三森たかし/山県すみこ/石川鷹彦
5枚目のシングルとして発表された曲。
「あなたのメロディー」から出た、「風を見たよ」は別として、これ以前のシングルは、素直に、きれいに、伸びやかに歌っていますが、悪く言えば、ただそれだけ。
歌の世界に感情移入して歌えるようになったのは、この歌あたりからではないでしょうか。

六月雨 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
スミお得意の、幼い日の思い出叙情ソング。こんな歌がたまらないんです、私たちは。

ふるさと 秋田三和子/山県すみこ/石川鷹彦
初期の作品としては珍しく、わりと低いキーで歌っています。
この歌唱法から当時思い浮かべたのが、森山良子の「遠い遠いあの野原」。確か、1972年の作品だった筈。
これも、都会で遠く離れた故郷を想う歌でした。ごめん、連想が違う方向へ飛んだ^^;)
この歌のテーマとしては、「思い出のグリーングラス」系かな。

あて名のない手紙 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
これまた得意分野(笑)。失恋少女系。あんたは谷山浩子か^^;)
ごめんなさい、茶化してしまいました。
「たまらなく好きだ!」って言うのがテレくさかったんですぅ。

今、あなたのそばへ 石川鷹彦/石川鷹彦/石川鷹彦
私の許を去って、遠い所へ行ってしまった彼。
しかし、彼への想いは断ち切れない。せめて、夢の中だけでも彼に逢いたい・・・。
切ない歌。セリフ入りの歌というと、他にはなかったと思う。

むらさき色の風 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
「二つの心」のB面。すみこファンの間では、すごく人気のある歌です。
スミの作詩・作曲というと、このあたりまでは、比較的ワンパターンなものでした。
でも、これは違います。確かに、失恋少女系には違いないんだけど、曲も、何より歌唱自体の表現力が、凄く豊かです。スミの自作曲の中でも、ベスト5に入る、と私は思っています。

風を見たよ 土方公子/山田英夫/石川鷹彦
NHKの当時の人気番組、「あなたのメロディー」で、一般視聴者からの応募作品。
スミの自作曲は素敵だけど、なんだか傾向が固まってるような・・・(いや、それがいいんだけど)という感じもあった頃、この歌は新鮮でした。まさしく、スミの為のスミの歌です。

ひとり 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
「あて名のない手紙」と同様の傾向の歌。「胸キュンすみこ」の本領発揮 (笑)。

春のおとずれ 山県すみこ/森山良子/石川鷹彦
これも、良子姉さんからの曲。
春を迎えた、少女の弾む心を描いたスミの詞に、良子姉さんが曲を付けてくれました。
しかし、難しい・・・^^;)。この歌も(爆)。音域は、やたらと高い所使ってるし。スミでなければ歌えない歌だった事は間違いありません。

小さなマスコット 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
数あるスミの歌の中でも、可愛らしさNo.1ですね、間違いなく。
一人で聴いていて、「あ、スミが僕に『♪私はあなたのマスコット ちいさなちいさなスコット』と言ってくれてるぅ」と勘違いした青少年は多数に及んだものと思われます(爆)。

ため息 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
ここまで聞いて気が付く、このアルバムのテーマ。それは少女の片思い。或いは、恋への憧れ。そして感傷。
でも、十八歳のスミの足跡としては、これで良かったと思うのです。


海のおくりもの

作詞:竹田芳子 作曲:竹田芳子 編曲:小山内たけとも

スミの歌としては珍しい、ブランド物です。
当時、NHKの人気番組だった「あなたのメロディー」。視聴者から募集した曲や詞をプロ歌手が歌うという趣向の番組でした。
この番組で出てきたのが、この「海のおくりもの」です。
沖縄、とは一言も言ってはいませんが、白い浜辺、青い波間、赤い夕日、といったフレーズが、沖縄の珊瑚礁の海を思い出させます。
余談ですが、あの珊瑚礁の美しさは、テレビも写真も、その、ほんの一部分しか見せてはくれません。石垣島へ向う飛行機の内から見たリーフの美しさ。
あれだけは、自分の目で見るしかありません
翌年に迫った、沖縄海洋博協会の推薦を受け、ジャケットにはEXPO‘75のロゴがあしらわれています。
ヒットすると思ったんですが・・・。 でも当時、海洋博がらみの歌は他にもあったように記憶しています。
しかし、これほど美しい歌は他にはありませんでした。

初恋橋
作詞:岡田冨美子 作曲:森田公一 編曲:青木望

「海のおくりもの」とは何の関連もなく、これが実に伝統的な歌謡曲、でして。というか、今はなくなった少女歌謡の最後の一曲かも知れません。
少女の頃、好きだった人との想い出の中に、いつもあった小さな橋。その橋にもたれて、うすれてしまった、あなたと書いた落書きを見ている。そう、別れの時よりも、寂しいのは今・・・。
こういう「切なさ」を歌わせると、ホント、うまいです。


スミの4枚目のアルバムです。それまでのアルバムは、わりとスミらしいカラーにまとめられていたものが、ここで、さまざまなジャンルの音楽にチャレンジしています。
スミ自身の言葉を借りるなら、軽いロックンロールっぽいもの、1930年代風の曲、それにカレッジフォーク・・・。
  まだまだ自分を確立出来ていなかったスミ。さまざまな音楽にチャレンジしたというよりは、影響を受けまくっていたというべき状況ではありましたが、「シンガー」たらんとするスミの心意気を、はっきりと感じたものです。

虹 Part I 山県すみ子/山県すみ子/所太郎・小山内たけとも
雨上がりの空。そこに見た虹。それがスミの心にふれたとき、歌が出来ました。
スミの詩が先にあって、本アルバムの構成を担当した所太郎氏との競作という事で知られる作品ですが、このPart Iはスミ自身の作曲です。
オルゴールの旋律で始まる歌は、可愛らしく仕上がっています。いかにもスミらしい、郷愁をさそうメロディです。

帰り道 山県すみ子/山県すみ子/小山内たけとも
これも、幼い日の追憶を辿った、とてもスミらしい作品。なんでもない日常を淡々と歌っていますが、エンディングの
 ♪私 いつも倖せ 
 きょうも 帰る家あるから
という歌詞。
この頃、スミの実家が全焼するという悲しい事件があったことに思い至るとき、複雑な感慨を抱かずにはいられません。

スケッチ 三森たかし/山県すみ子/瀬尾一三
今までのスミにはなかった、メロディー・ラインですね。まとまりの良さ、というものはありませんが。

白いノート 三森たかし/山県すみ子/小山内たけとも
この歌のキーワードは「白」と「青」。白いノートと青いインクは、哀しみを綴るものでしかない。
詩は三森たかし氏ですが、これほど哀しいメロディーがあったでしょうか。

ブルー・ムーン 所太郎/山県すみ子/瀬尾一三
このホームページのタイトルになっている曲です。この頃のスミの作品としては最高の仕上りではないでしょうか。
とにかく楽しい!ちょっぴり背伸びしちゃってさ。
 ♪聞かせてほしいの おとぎ話しを
というフレーズに、「スミが歌うとホントにおとぎ話しにしか聞こえねーぞ」とツッコミが入った
というのは、あまりにも有名なエピソードですね。
それにしも、この作品の元ネタ、菅原都々子の「青い月夜の散歩道」だって事、気付いてます?
あなた。
  ♪月がとっても青いから〜 遠回りして 帰ろ〜う

思い出坂 所太郎/山県すみ子/所太郎・瀬尾一三
これも詩は所太郎氏のものなんですが、他の人の詩に曲を付けたほうが、スミの才能は充分に
発揮されるような・・・

ホリディ 山県すみ子/山県すみ子/所太郎
森山良子の「遠い遠いあの野原」じゃないけど、抑えた低い歌声が印象的です。
だんだんと、大人の世界に近付いていくんだね。

白いピアノ 高桐誰詩/山県すみ子/瀬尾一三
この曲も、その成立において実家の火災との関係が言われているものです。
「喪失」という言葉を思い出してしまいます。いずれにせよ、住み慣れた我が家を、そして幼い日からの「思い出」を永遠に喪ったという事実は、19才の少女を打ちのめすには充分過ぎる試練だった筈です。しかし、スミにはそれを癒してくれるピアノと歌がありました。
そしてスミは今も、音楽とともに生きています。

紙芝居 山県すみ子/山県すみ子/小山内たけとも
幼い日の日常の追憶の一コマ。紙芝居屋さんて、今は見ないけど僕らの小さい頃は胸をワクワクさせて見入ったものです。本当にスミらしい、スミの歌です。

春動(あしおと) 山県すみ子/所太郎/瀬尾一三
朝が来ない夜はない。春にならない冬はない・・・。そう、春になれば微笑もうかぶでしょう。
空へ飛び立つ心で・・・。

虹 Part II 山県すみ子/所太郎/瀬尾一三・所太郎
所太郎さんの作曲。とてもステキなメロディーなんですが、「男の歌」になってますね・・・。
スミのPart Iがなければ、そんな事思いもしなかっただろうに。


◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ついさっきまで、あんなにも降っていた雨がやんで、急にひっそりとした空を見上げたら、太陽にキラキラ輝いて、大きな虹がかかっていました。
 お元気ですか?やまがたすみこデス。早いもので、スミがデビューしてから、もう1年半とちょっとたっているんですねェ。一日一日が、それこそ風のように過ぎてしまって、なんだか信じられないくらいです。学校をやめてから、増々忙しくなった毎日の中で、スミは自分を見失いかけていました。そんなとき、雨あがりの空に輝いている虹を見たんです。胸がきゅーんとあつくなり、涙がぽろぽろこぼれました。そして詩ができたんです。ちっちゃな子供が、水たまりの中を、ばしゃばしゃと走り回りながら、こらえきれないような笑い声をたてて、それが虹の上をころころころがっているような、そんな光景を、ひとりで窓辺にもたれて見ている、といった感じの詩です。ひとつの詩にいろんな曲がついたら、楽しいだろうなあ、と思って、会う人ごとに詩を見せては、曲付けて下さい、とたのんでいました。それに、スミが所属している事務所の壁に「誰かに曲をつけてほしい詩」と書いてはっておきました。もちろん、スミもあれこれ書いてみましたヨ。そして、やっと出来上がった、とその頃、事務所の壁を見て作ってくれた人がいました。あなたも知っているかもしれませんね。有名な?所太郎さんです。このアルバムを作ったとき、音楽的なことで、いろいろお世話になった方です。スミの作ったのとは全く違っていたんだけれど、ああ、こんなムードのもステキだなあ、とスミは大感激。ちょうどその時、4枚目のアルバムを作る話があったので、「それなら、この二曲をアルバムの最初と最後にいれて、虹のような夢のあることをやりたいな。そうだ、スミが今まで歌ってなかったような歌も何曲かいれてみよう。」・・・・・そうなんです。3枚目までは、どちらかというとスミらしい、一つの色でまとめてあったのですが、今度はもっと、他の色も歌ってみたんですよ。最近は、できるだけいろんなレコードを聞くように心がけていて、中でもウエストコースト系のものに興味を持ったせいかしら、今までとちょっと違ったことをしてみたくなったんです。軽いロックンロールっぽいものもあれば、1930年代風の曲、それから、少し前にはやっていたカレッジフォーク・・・・・・。 ホントにやりたいほうだいやらせてもらっちゃいました。よく、雑誌、その他のインタビューで、「やまがたさんとしては、これからどう歌を歌って行くつもりですか。」という、質問をされるんだけど、スミとしては、とっても困ってしまうんです。だって、自分でも、まだどういう方向に進もうか、わからないんだもの。でも、今まで作ったものをふり返ってみると、そのとき、そのときの、スミの生活が、はっきり思い出せるんです。日記帳を読むよりも、ずっと自分がでてるようです。今のところ、特に音楽的なことで、まわりのものにすごく影響受けやすいのだけど、あっちにころんだり、こっちにころんだり、つまづいたり、立ち止まったり、そのままを歌って行きたいと思います。きっと、その中から自分が見つかるんじゃないかな。スミが感じたこと、スミがあこがれたこと、誰かに恋したこと、とにかく、自分にうそをつかないで生きて行く、その過程を歌って行くつもりです。自分でも思うのだけれど、とっても中途半端な年頃なんですよね、今は。でも、その中途半端なりのものを、精一杯歌いますよ。虹のようにもろいものだけど、すぐに消えてしまうものだけど、消えないうちにレコードにしちゃいました。とにかく聞いてみて下さい。初めは「これがホントにやまがたすみこ?」なんて、とまどうようなものもあるけれど、何度か聞いているうちに、きっとあなたにもわかってもらえると思います。 うっかりすると、自分を見失いそうな世の中だけど、幼かった頃のように、何かを感じる心は、いつも忘れてはいけないと思います。ほんの小さな事に感激して泣いたり、ささいなことで腹を立てたり、とっても大切なことだと思います。スミの歌も、ほんの小さなものだけれど、あの素晴らしい虹のように、あなたの心のどこかに、しまっておいてもらえたら、最高にしあわせデス。
スミは文章を書くのがにがてなので、困ってしまったのですが、あなたのために、はずかしながら書かせていただきました。最後まで読んでくださってありがとう。では、どうぞくつろいだ気分で、スミの虹を聞いて下さい。さようなら。       Fromすみこ

オルゴール / やまがたすみこ VOL.5

1975年8月発売の、スミの5枚目のアルバム。
第一集、第二集・・・と続いたフォークアルバムの集大成であるとともに、ニューミュージック・シンガー
としての出発点ともなった、記念碑的アルバムです。
ゆっくりとオルゴールのねじを巻いて・・・さあどうぞ。

サイド/1

愛しい貴方に 山県すみ子作詩・作曲/―――
スミのコンサートでは、いつもオープニングで歌われた歌。
このレコードでは短めのヴァージョンですが、きれいなエコーを伴ったフェード・アウトが印象的です。

曇り空 赤井 正作詩/山県すみ子作曲/柳田ヒロ編曲
ファーストアルバムを比べると、この成長は驚くばかりです。
曲が先だったのか詩が先だったのかは判りませんが、もし詩が先だったとしたら、恐るべき感覚の鋭さです。

ラメンテーション<悲嘆> 山県すみ子作詩/柳田ヒロ作曲・編曲

幸福駅 山県すみ子作詩・作曲/柳田ヒロ編曲
流行ってましたよねえ、幸福駅。愛国発幸福行きの切符、誰でも持ってたもんなあ。
営業的な思惑で作らされたのかな?
でも、メロディーは、とても明るくPopで、楽しい曲です。

日がな一日 三森たかし作詩/山県すみ子作曲/柳田ヒロ編曲
スミの十八番、郷愁フォークの名作です。この世界、好きだったんですが、これが最後でしたよね・・・。
サイド/2

独言<つぶやき> 山県すみ子作詩・作曲/柳田ヒロ編曲
当時のライヴでお馴染みのMC。
「朝早く、小さな駅の汚い喫茶店で、まず〜いコーヒーを飲んでいて出来た歌」なんだそうです。当時は、グレープとのジョイント・コンサートが多かったせいか、この曲も、モロ影響受けてます(笑)。尚、タイトルは、あの、さだまさし氏の命名になるものだそうです。

優しい夜 山県すみ子作詩/渡辺俊幸作曲・編曲
う〜ん、まだまだ背伸び、って感じかな?

さりげない二人 喜多条忠作詩/加藤和彦作曲/渡辺俊幸編曲

私の旅 赤井 正作詩/山県すみ子作曲/柳田ヒロ編曲

オルゴール 三森たかし作詩/山県すみ子作曲/柳田ヒロ編曲
スミにだけ書いた作詩家、今は市井の一市民の三森たかし氏とスミの、私に言わせれば最高の作品です。
誰のために歌っているの?遠い昔の子守唄・・・
純朴な少女のスミ。東京生まれなのに。こうした歌は、これでおしまいだったけど、あれから四半世紀を経た21世紀のスミは、変わらず可愛い、優しい女性でした。

オルゴールの蓋を、そっと閉じて・・・。
Recording Memmber
Piano (弾き語り) やまがたすみこ A-1
Electric Guiter 安川ひろし A-2,3,5 B-1,4,5
永井充男 A-4
三井 誠 B-3
Acoustic Guiter 柳田ヒロ A-4
田代茂晃 B-2
Electric Bass 後藤次利 A-2,3,5 B-1,4,5
斉藤正一 B-3
Keyboard 中島正雄 A-2,3,5 B-1,4,5
渡辺俊幸 B-2
Drums 村上秀一 B-3
武田正雄 A-2,3,5 B-1,4,5
Sax Jake Conception A-3
Arrange 柳田ヒロ A-1,2,3,4,5 B-1,4,5
渡辺俊幸 B-2,3

夏の光に 喜多条忠/山県すみ子/山県すみ子
フォーク路線からCity Popsへの転換を図った曲。
アルバム「サマー・シェイド」からのカットです。ビジュアル的にも、洗練を目指したものと思われます。
コロムビア・レコードの方針もあったのでしょうが、スミ本人は、こうした路線変更をどう考えていたのでしょう。
いずれにせよ、スミの「歌いたかったもの」と、コロムビアの「売りたかったもの」とのズレを感じてしまったものでした。

白い棧橋 山県すみ子/吉川忠英/吉川忠英
このシングルは、2曲ともアルバム「サマー・シェイド」からのカットです。
ジャケット写真は、このシングルのものが、アルバムよりも優れているんじゃじゃないかな。


サマー・シェイド

このアルバムが発表された1975年頃は City Pops、New Music の台頭著しい時代でした。
日本コロムビアでもこうした傾向に対応すべく、それまで純朴な、言い方を変えればいささかアカ抜けない(ごめん、スミ^^;)フォークを歌っていたスミを Pops Singer へと転換させることを意図したアルバムでした。
ジャケットのヴィジュアル・イメージも大きく変わり、当時レコード店で初めて見た日、ある種の強いショックを受けたことを思い出します。
持ち帰って針を落としてみれば、イメージチェンジを図ったとはいえ、スミはスミでしたけれど。

ステキなゲーム 三森たかし/山県すみ子/渡辺俊幸
夏の日の恋の始まり、そして終わりを描いたアルバムのトップは、明るい、天真爛漫としたスミの歌声を聴かせてくれます。
でも、そんな日々って長くは続かないものなんだよねえ・・・

白い桟橋  山県すみ子/吉川忠英/吉川忠英
「夏の光に」のB面としてシングルカットされた曲です。
別れの場面を描いているんですが、こういう詩はスミ、たくさん書いてるね・・・。
それはそうと、忠英さんのギターソロも、なかなか聴かせます。

琥珀色のスウィング  山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
スミが大好きなマリア・マルダーに捧げたオマージュ。
確か、発売直前にFM誌に載った広告では、曲名が「マリア・マルダーに愛をこめて」になっていたな。
2001年のライヴでも「琥珀色のSWIG」と題して歌いました。

雨の日曜日  山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
せっかく知り合った彼なのに、休みの日はいつも自分だけでどこかへ行ってしまう。ちっとも自分をかまってくれない。
でも、本当は憂鬱な筈の雨の日も、そんな日なら彼はきっと部屋にいるに違いない・・・。
そんな少女の寂しさを綴った佳曲でした。
今になって思う。若い頃って、そんな女の子の気持ちを察してあげるゆとりもなかったよなあ。

 山県すみ子/山県すみ子/瀬尾一三
すみこファンのウェディングソングの定番。
でもねえ。締めの「あなた愛してる」に行くまでが長い。
1番の「それを愛というのなら まだ愛じゃない」でフェードアウトされたら笑えないよ^^;)

青い径  山県すみ子/吉川忠英/吉川忠英
青春賛歌なんですが、やはりどこか翳りのある歌です。
メロディーは、とっても明るい。
でも、♪もしも青春が この人生の いちばん終わりに あったならという歌詞が、楽しいのに一方で哀しい結末を暗示しているようでもあります。
でも、青い径は、明日もあなたと歩く径(みち)なんだという言葉で、少し救われたような気もします。

貸し切りハイウェー 山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
City Popsしようとしてるけど、なんか垢抜けない(笑)メカニカルな世界は似合わないよねえ。
でも、郊外をドライブしてる時に聴くと、妙に心地いいんだ、これが。

カットグラスの映像 山県すみ子/柳田ヒロ/柳田ヒロ
この歌の中の二人は既に結婚してるのかな?
恋した日々の情熱は遠い追憶の彼方に過ぎ去り、流されていく日常・・・聴いてると、なんだか辛くなってきます。
・・・好きな歌か?と問われれば、正直言って、少しつらいです。

夏の光に 喜多条忠/山県すみ子/渡辺俊幸
シングルカットされた曲です。
洒落たフランス映画の一場面みたい・・・
軽いボザ・ノヴァのリズムにのった、たゆたうような歌声が妙に心地よい歌でした。

11月の風  山県すみ子/山県すみ子/渡辺俊幸
永遠に続くかのようだった夏もいつか過ぎ去り、いつしか心の中にまで秋風が忍び込んできた。
あの日の追憶の中に遊んでみるけれど、逢えない日々はやはりつらい。

こうして、「夏の翳り」を知った少女は一つ大人になったのでしょうか。


※ 初版のアルバムのみに付いていた、60cm x 30cmの大型ポスターです。


すんません、こんなのもあります^^;)


すみこ・ふぁいる

やまがたすみこ初のベストアルバム。
普通、ベストアルバムというとシングル曲と、あとアルバムから少々、というのが、ありがちな構成です。
このアルバムもそうだ、と言えばそうなんですけど、シングルがヒットしていないだけに(爆)、アルバム曲のエッセンスを集めたアルバムだという印象です。
それにしても、「想い出まくら」と「神田川」。何故、ここに出て来なきゃいけないんだろう。 そりゃ勿論、スミは切々と情感豊かに歌ってますよ。歌ってますが、なんか違う・・・
コロムビアレコードの、プロデュースというものに、幾許かの違和感を覚えたアルバムでした。
風を見たよ 土方公子/山田英夫/石川鷹彦
二つの心 三森たかし/山県すみ子/石川鷹彦
むらさき色の風  山県すみ子/山県すみ子/石川鷹彦
夏になったら 山県すみ子/山県すみ子/青木望
私の子守唄 山県すみ子/森山良子/小谷充
あの日のことは 山県すみ子/山県すみ子/小野崎孝輔
想い出まくら 小坂恭子/小坂恭子/中村弘明

チューニング・ラブ 三森たかし/山県すみ子/柳田ヒロ
風に吹かれて行こう 山県すみ子/山県すみ子/青木望
独言〈つぶやき〉 山県すみ子/山県すみ子/柳田ヒロ
神田川 喜多条忠/南こうせつ/所太郎
ホリディ 山県すみ子/山県すみ子/所太郎
曇り空 赤井正/山県すみ子/柳田ヒロ
帰り道 山県すみ子/山県すみ子/小山内たけとも

すみこ・ライヴ

/やまがたすみこ
編曲・演奏/鈴木慶一とムーン・ライダース(P.M.P.クラウン)
構成・演出/大瀧詠一
於  日本青年館   S51-10-23

 むらさき色の風  山県すみ子/山県すみ子
(
メドレー)
 風に吹かれて行こう  山県すみ子/山県すみ子
 夏になったら  山県すみ子/山県すみ子
 ふるさと  秋田三和子/山県すみ子
ホリディ  山県すみ子/山県すみ子
愛の終わりはいつも  力純成/山県すみ子
〜ため息  山県すみ子/山県すみ子
あの時君は若かった  菅原芙美恵/かまやつひろし
ラブ・イズ・ブラインド  ジャニス・イアン/ジャニス・イアン
ブルー・ムーン  所太郎/山県すみ子
夏の光に  喜多条忠/山県すみ子
青い径  山県すみ子
11
月の風  山県すみ子/山県すみ子
帰り道  山県すみ子/山県すみ子


ムーンライト・ジルバ

FLYING」のジャケットと同様のイメージのジャケット写真ですが、よく見ると衣装が違います。
松本隆を迎え、コロムビアも力を入れてたんですねえ。
ムーンライト・ジルバ  松本隆/鈴木茂/鈴木茂
プラスティック・ラブ  松本隆/山県すみ子/鈴木茂
A面の「ムーンライト・ジルバ」は「FLYING」からのカットでしたけど、これはオリジナルです。
でも、ひょっとしてアルバムのボツ曲をサルベージしただけだったりして^^;)
けだるい曲調は、なかなかムーディなものですが、30歳を過ぎたスミの歌声で聴きたかったような気もします。
でもその時、スミは第一線にいなかったんだよなあ。

イニシャルはK
イニシャルはK 三浦徳子/佐藤健/惣領泰則
1978年の元旦に発売された、シングル。彼の心変わりで、千々に乱れる女心を歌ったものですが・・・
こんなもの、スミの歌じゃないっ!
・・・失礼。
スミ自身、新曲キャンペーンで出演したFMだったかで、「私、こんなのって、すごくイヤなんです。こんな女の人の気持ちは、私とは全然違うんです」って言っていたものです。
スミはやっぱりスミだ、と安心はしたものの、しかし、そんな本音を言ってたら売れんわな。(苦笑)
しかし、この歌を聞いていて感じる、妙な居心地の悪さは何だろう?

ああっ、この歌、二股男への恨み節だああっ!!渚のエピローグ 来生えつこ/惣領泰則/惣領泰則

気を取り直して・・・。と思ったら、
さよならを言うわ くだけ散る思い出だって。
ごめん、スミ。二股でも、好きになったのはスミのほうが先だし、今でも本気で好きだから。
許して。(涙)


エメラルド・シャワー

ひとつの出会いと、そして別れ・・・
愛を知った女性の心の軌跡を描いたアルバムです。独身時代最後のアルバムであり、また後に夫君となる井上鑑氏がセッションに参加していた、記念碑的アルバムです。
そして、スミのソロ・アルバムは四半世紀を経た2003年発表の「歌が降りてくる」まで長い沈黙の時代に入ったのです・・・。

SIDE-1
ほろ酔いイヴ  来生えつ子/惣領泰則/惣領泰則
クリスマス。
初めてのお酒。
ちょっぴり背伸びしてみた少女は、初めての甘やかな、不思議な感情を知りました。
「恋の始まり」がテーマになっている作品。スミの優しい歌声が、アルバムの世界へ連れて行ってくれるのです・・・。
にせドンファン  来生えつ子/来生たかお/惣領泰則
男の子というものは、いつの時代も不器用なもので、一生懸命自分を飾って、凛々しくあろうとしても、想いは空回りするばかり。
女の子は、それが全部判っていて、それが可笑しくて・・・
でも、好き。
恋って、そんなもんでしょう。
雨あがりのサンバ  山上路夫/村井邦彦/惣領泰則
言わずと知れた、森山良子が歌った国産ボサの名曲です。
大江田ディレクターはこの曲が大好きで大好きで、このアルバムへの収録が実現したという逸話が残っていますが、スミの歌は良子さんとは違った、柔らかな浮揚感につつまれているかのようです。
フォー・エバー  やまがたすみこ/やまがたすみこ/惣領泰則
この作品には、メロディがまったく異なる別テイクがあります。
でもそれはレコード化されずに終わり、NHK-FMでただ一度だけ、弾き語っただけなのです。
「エメラルドシャワー」というアルバムでのポジションを考えると、こちらの作品が採用されたのは順当かなとも思いますが、幻のNHKヴァージョン、名曲でした。
小さなヴァカンス  山上路夫/佐藤健/惣領泰則
恋人たちの日常を歌った佳曲。
ゆったり、たゆたうような平穏な日々は、永遠に続くような気持ちにさせてくれます。
でもしかし、金の時はやがて・・・
SIDE-2
あの日のように微笑んで  山上路夫/惣領泰則/惣領泰則
恋の季節も、いつかは秋風が吹いてくるもの。
冷たい秋風を、やがて春が巡り来る季節の流れとして捉えきれるか、それとも冬の予感に怯えるのか・・・
恋人たちは、皆この分かれ道に立つのです。
戻ろうとしてはいけないのに、戻ろうとして、それが出来ないことに気付いた時、それは・・・
イニシャルは“K”  三浦徳子/佐藤健/惣領泰則
スミの数多くの作品の中でも、特に異色の作品です。
嫉妬というものは人間の業の中でも、もっとも抜け難く、深いものです。
それだけに、このテーマで作られた作品は古今東西、枚挙に暇がないのですが、スミのキャラクターには似合わない。
というか、避けてましたね。
スミ自身、こうした感情を嫌っている、あまり好きな作品ではないという趣旨のコメントを残してもいますけれど。
しかし、心に闇があればこそ、光の部分もあるのです。己の心の闇を、恐れ慄くことはないのです・・・。
渚のエピローグ  来生えつ子/惣領泰則/惣領泰則
破れた恋を、海に沈む夕日に重ねる心情を歌った作品。
そうして人は大人になるんだね。
今からひとり  来生えつ子/来生たかお/惣領泰則
アルバムの構成としては、これが事実上、ラストの曲です。
後に夫君となる、井上鑑氏のピアノ伴奏で、切々と歌うスミ。
なにかしら、これでお別れになるんじゃなかという漠然とした不安は感じました。
そして、それは残念ながら当たっていたのです。
マイ・ハート  岡本おさみ/梅垣達志/惣領泰則
歌詞を聴いていると、まるで吉田拓郎。そう思ってみると、なんだ、作詞は岡本おさみじゃないか(笑)
Produced by 大江田 信, 惣領泰則
Directed by 大江田 信
Engineerd and Re-Mixed by 三尾嘉夫
Mastaring Engineered by 時枝一博
Musicians: 市原 康(Drums)
金田一昌吾(Bass)
津村泰彦(E.A.Guitar)
井上鑑(All Keybords)
川原直美(Percussion)
中島御(Percussion)
Jake Comceotion(Horns)
Ohno Group(Strings)
村岡健(Lyricon)
Recorded and Re-Mixed at Nippon Clumbia Studio, Tokyo
Date: 1977 November to December

SF 阿久悠/惣領泰則/惣領泰則

「エメラルド・シャワー」発表から半年くらい経った夏の日に発売されたシングル。
まさかこれが、スミの第一線歌手としての最後のシングルになろうとは・・・

スミの作品として極めて異色なのですが、これは当時超売れっ子の歌謡曲の作詞家だった阿久悠氏の手になる作品です。
阿久悠氏といえば、ピンクレディーや山口百恵に作品を提供したヒットメーカーとして有名ではありましたが、正直、「え〜〜なんで阿久悠なんか使うんだよぉ」と思ったのも事実です。
彼と一緒にSF映画を見に行ってどうのこうのという、当時大ヒットした映画「STAR WARS」から着想を得たものと思われる安直な作品。ハッキリ言って、スミの全作品の中で最低の歌詞です。
UFOやロボットを出せば事足れりという、SFへの悪しき偏見すら感じます。こんな歌詞で歌うくらいなら全編スキャットのほうが、どれだけ良かったか判らない。
でも、惣領泰則氏の作曲は秀逸で、スミの音域のおいしい部分を完全に把握して、かつ陳腐な詩を少しでも聴けるものにしようとした努力が伺えます。
サビの部分の♪闇にうかぶUFO・・・というところのリズムの刻み方、スミの歌いこなし。とっても素晴らしいものだけに、レコード会社の企画の失敗は罪深いものがあると思えてなりません。

秋を感じた日 阿久悠/惣領泰則/惣領泰則

夏の終わり頃の、都会に生きる女性の日常をサラリと描いた佳曲。
変な注文さえ付けなけりゃ、阿久悠氏も、そこはプロですよ。けっこういい作品です。
ところでこれ、リズムが妙に複雑。スミは、よくこんな難しい曲をサラリと歌ったねえ。
流石、と言うほかありません。


すみこ・ふぁいる VOL.II

スミ2枚目のベストアルバム。
そして、ソロシンガーとして、最後のアルバムでもありました。このアルバムが制作された頃は、既に井上鑑氏との結婚が決まっており、そう思って見るとジャケットで微笑むスミは今までになく優しい笑顔を湛えていましたっけ。

にせドン・ファン  来生えつ子/来生たかお/惣領泰則
ペパーミント・モーニング  松本隆/鈴木茂/鈴木茂
イニシャルはK  三浦徳子/佐藤健/惣領泰則
今からひとり  来生えつ子/来生たかお/惣領泰則
ちょっとだけ・ちょっとだけ  遠藤幸三/松尾一彦/徳武弘文・瀬尾一三
このアルバム唯一の、オリジナルナンバー。
でも、何故、ソロ活動休止直前のベストアルバムに新曲が入ったのか?
仮説・その1:シングル用に準備されたが、「SF」に負けてお蔵入りになってた。
仮説・その2:次のオリジナル・アルバムの企画はスタートしていて、この曲を録音した時点で井上鑑氏に「落とされ」て(鑑さんゴメンね^^;)、アルバムがポシャったので、このベスト盤に入れた。
・・・20世紀に残してきた、大きな謎の一つです。

TODAY  松本隆/佐藤博/佐藤博
秋を感じた日  阿久悠/惣領泰則/惣領泰則

SF  阿久悠/惣領泰則/惣領泰則
雨の日曜日  山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
夏の光に  喜多条忠/山県すみ子/渡辺俊幸
青い径  山県すみ子/吉川忠英/吉川忠英
ムーンライト・ジルバ  松本隆/鈴木茂/鈴木茂
雨上がりのサンバ  山上路夫/村井邦彦/惣領泰則
マイ・ハート  岡本おさみ/梅垣田達志/惣領泰則


すみこライヴ

スミの魅力は、レコードよりも何よりも、ライブですよね。今、そこにスミがいる。
肉声が聞ける。ああっ、スミが僕を見てるぅ!・・・思い込みと勘違いでも嬉しいものです。 とはいえ、誰もがライブに行けたわけじゃないです。かく言う私自身、スミのライブ経験はわずか3回、直接お話した事は2回しかありません。(え、それだけありゃ充分だって?はい・・・^^;) 会った回数は、その後増えてるけど、いちいち書きません^^;)
スミのライブ、公開放送、その他のイベント等の情報を集めています。
あなたの思い出話、お待ちしています。
 
日付 コンサートタイトル 会場 情報提供者
1973.03.31 STV札幌テレビ公開録画 札幌厚生年金ホール
1973.04.01 富山県氷見市
1973.04.23 熊本県熊本市
1973.04.24 福岡県北九州市・福岡市
1974.06.01 にしきまつりコンサート 九段会館 スギさん
1974.10.12 New Sounds Concert 横浜市民ホール ヤスさん
1974.07.24 New Sound '74 Festival 東北電力ホール hardtimesさん
1974.11.27 やまがたすみこフォークコンサート 新星堂本社ホール ヤスさん
1975.01.19 グレープ New Year コンサート 白河市民会館 ∞夢幻∞さん
1975.02.13 グレープ・やまがたすみこ フォークジョイントコンサート 小松市公会堂 ウルトラの親父さん
1975.03.03 ひなまつりコンサート 中野サンプラザホール ヤスさん
1975.04.15 グレープ&やまがたすみこ・さわやかコンサート 長野市民会館 藤沢正孝さん
1975.05.15 シャナナ仙台公開録音 仙台市一番町 hardtimesさん
1975.06.25 カワイ・ヤングタウン公開録音 TBCスタジオ hardtimesさん
1975.07.17 相模原労音7月例会 相模原市民会館 ヤスさん
1975.07.24 ラブリバーの集いコンサート(海援隊・クラフト ジョイント) 等々力区民会館 田中さん
1975.08.22 Folk Concert やまがたすみことともに 松島野外活動センター hardtimesさん
1975.09.03 シャナナ仙台公開録音 古川市民会館
1975.10.21 コンサート’75 横浜市民ホール ヤスさん
1975.10. FMリクエストアワー公開放送 NHK大阪放送局 青いソーダの波
1975.11.22 やまがたすみこin京都 京都大学時計台ホール 青いソーダの波
1975.11.24 東京女子大学学園祭 東京女子大学 やまぐちさん
1976.01.22 わさびーず・ジョイントコンサート 小諸市民会館
1976.03. 富山県立雄峰高校卒業式コンサート 富山市公会堂
1976.03.13 ビューティフルコンサート 仙台 電力ホール ケンブンさん
1976.04.25 高島屋ミニライブ 二子玉川高島屋 いさおさん
1976.05.07 ほのぼのコンサート 芝公園ABCホール いさおさん
1976.07. わさびーず・ジョイントコンサート 浜松市民会館 堀六平さん
1976.07.31 松本音楽祭
1976.08.03 サマーシェイドコンサート 新潟県民会館
1976.08.31 富山フクロヤ楽器ミニコンサート
1976.09.05 行川アイランド
1976.09.12 宿屋の飯盛りリサイタル 新宿・紀伊国屋ホール いさおさん
1976.10.07 大瀧詠一Go!Go!Niagara 渋谷公会堂 ※ゲスト出演
1976.10.09 バースディコンサート 名古屋・雲龍ホール
1976.10.10 バースディコンサート 行川アイランド
1976.10.11 バースディコンサート 行川アイランド
1976.10.23 ライブレコーディングコンサート 日本青年館ホール (すみこライヴ)
1976.11. ヤマハ銀座
1976.11.03 大東文化大学祭・四つ葉のコンサート 東京・板橋区 紺屋さん
1976.11.06 北里大学学園祭 相模原校舎
1976.11.11 新津村上桜ヶ丘高校祭 新潟県新津市
1976.11.12 新城高校祭 愛知県新城市
1976.11.12 豊橋コンサート 愛知県豊橋市
1976.11.14 新潟大学付属高校祭 新潟県柏崎市
1976.11.17 静岡大学祭 静岡市公会堂
1976.12.04 横手コンサート 横手市民会館
1976.12.05 マガジンシティーコンサート 芝郵便貯金会館
1976.12.07 新宿・ルイード
1976.12.22 YAMAHAエピキュラス・コンサート 渋谷・エピキュラス ナマクラさん
1976.12.23 労音コンサート 立川市民会館
1977.01.14 ニューイヤーコンサート 杉野講堂 acchiさん
1977.01.23 DENONライブコンサート
1977.02.10 桐生高校コンサート
1977.02.16 横手雪祭り(18日まで)
1977.03.07 細田学園卒業コンサート 埼玉県
1977.03.20 シグナル・ジョイントコンサート 取手市民会館
1977.03.23 マガジンシティーコンサート・ガールガールin俳優座 俳優座 ケンブンさん
1977.03.26 岩手放送公開録音 北上市民会館
1977.03.30 労音コンサート 九段会館
1977.04.02 秋田コンサート
1977.04.03 横手コンサート
1977.04.10 新宿ルイード
1977.05.12 広島大学祭・Sumiko in 広大 広島大学 kei-yamagataさん
1977.05.25 海上保安大学祭 呉市民会館
1977.05.28 電気大学祭 千代田公会堂
1977.05.31 専修大学祭 杉並公会堂
1977.06.16 横浜NHK リクエストアワー 中原市民会館
1977.06.23 新宿ルイード
1977.06.26 横浜相鉄ジョイナス・コンサート
1977.07.01 新潟歯科大コンサート
1977.07.22 やまがたすみこコンサートVol.2 “FLYING SUMIKO” 日本教育会館ホール
1977.07.28 那須高原コンサート
1977.08.07 志賀高原コンサート
1977.08.10 メロディ交流会 六本木バンプ
1977.08.13 横浜相鉄ジョイナス・コンサート
1977.09.10 新宿ルイード
1977.10.08 Sumikoサタデーコンサート 水道橋・東京労音会館
1977.10.11 筑波大学祭
1977.10.15 メロディ懇親会 名古屋
1977.10.17 東京大学祭
1977.10.22 新宿ロフト
1977.10.23 金沢経済大学祭
1977.10.25 福島医大祭
1977.10.29 東京工大祭
1977.10.30 工学院大学祭
1977.11001 和歌山県立医大祭
1977.11.02 第24回早稲田祭前夜祭ジョイントコンサート 早稲田大学・大隈講堂
1977.11.05 水戸文化センター
1977.11.12 ラジオ関東公開録音 (13日まで) 池袋西武デパート
1977.11.12 神奈川大学祭
1977.11.20 群馬上武大学祭
1977.11.26 土浦市民会館
1977.12.23 SOUR MAPLE TO YOU... 大阪・御堂筋ホール
1977.12.24 SOUR MAPLE TO YOU... 福岡・明治生命ホール
1977.12.25 SOUR MAPLE TO YOU... 東京・日本教育会館
1977.12.26 SOUR MAPLE TO YOU... 名古屋・雲龍ホール 元バリ島民さん
1978.05.05 Exotic Rip-off Company First Cocert ヤクルトホール
1980.03.09 出夢出夢虫コンサート 東京・世田谷区民会館 紺屋さん
1988.07.06 井上鑑ライヴ 新宿 日清パワーステーション Dr.ポエムさん
1995.05.14 The Cross Road 川村昌子と5人のクリエーター達との出逢い STUDIO錦糸町 あやちぃさん
1999.05.09 The Voice Project 吉祥寺・Star Pine's Cafe
1999.06.19 The Voice Project 京都・法然院
1999.06.25 The Voice Project 南青山・MANDALA
1999.11.20 The Voice Project 南青山・MANDALA
1999.12.10 第10回トヨタロビーコンサート トヨタ自動車東京本社ビル
2000.04.08 川村昌子コンサート
2000.07.01 The Voice Project 吉祥寺 Star Pine's Cafe Tomo-Isoさん
2000.07.29 The Voice Project 祖師谷・大蔵ローマカフェ
2000.09.08 The Voice Project・NO NUKES GIG 2000 下北沢・北沢タウンホール
2000.09.27 葉っぱのフレディ〜いのちの旅 赤坂・草月ホール 気まぐれ天使さん
2000.10.21 Never Been Gone やまがたすみこソロライブ 新宿・ミノトール2 気まぐれ天使さん
2000.10.21 Never Been Gone やまがたすみこソロライブ 新宿・ミノトール2 熊五郎さん
2000.10.21 Never Been Gone やまがたすみこソロライブ 新宿・ミノトール2 あやちぃさん
2000.11.19 雪のひとひら 鎌倉芸術館小ホール
2001.03.09 The Voice Project 江東区文化センター
2001.05.25 HOW SHE SINGS The 2nd SOLO LIVE 新宿・ミノトール2 熊五郎さん
2001.05.25 HOW SHE SINGS The 2nd SOLO LIVE 新宿・ミノトール2 青いソーダの波
2001.05.25 HOW SHE SINGS The 2nd SOLO LIVE 新宿・ミノトール2 ばうさん(パクリ・笑)
2001.10.24 飛鳥鑑 節電仕様 ASKAKAN Acoustick Live 吉祥寺Star Pine's Cafe 青いソーダの波
2001.12.19 ASKAストリングス クリスマスナイト 吉祥寺Star Pine's Cafe 紺屋さん
2001.12.19 ASKAストリングス クリスマスナイト 吉祥寺Star Pine's Cafe イニシャルはKさん
2002.02.19 THE VOICE PROJECT / IN THE GERDEN 新大久保・R's コート イニシャルはKさん
2002.10.18 やまがたすみこコンサート2002 代々木上原・ムジカーザ 青いソーダの波
2003.10.11 スミにおけない人たちの会〜non-stop SUMIKO〜
(BOYS懇親会)
世田谷・スカイキャロット ながのひでお
2003.11.02 槙みちるライヴ(バックコーラス参加)
2004.01.28 井上鑑 + やまがたすみこDUO CONCERT 南青山・MANDALA ながのひでお
2005.09.09 NO NUKES GIG 2005 下北沢・北沢タウンホール ながのひでお

http://melody333.hp.infoseek.co.jp/index.htm



ここでは、‘77年にコロムビアがスミの宣伝用に配布していた
「Wonderful World」 (B5、8ページ)の記事をおかりします。
スミ自身がプロフィールやバイオグラフィーを綴っています。
 
                  
Sumiko Yamagata

告白的プロフィール

 
私は昭和31年10月11日、東京都北区王子の自宅で生まれました。とてもカンの強い子だったようで、母がよくトゲ抜き地蔵さんにむしきりに連れていったものです。
 5才になるちょっと前、バイオリンを習ったことがありますが、楽器を首に挟む練習ばかりなのでつまらなくなり、すぐやめてしまいました。
念願かなってピアノを始めたのは、5才の誕生日を迎えて春になってからです。最初はピアノに夢中で幼稚園には行きませんでしたが、近所のお友だちがみんな幼稚園に入ってしまい、寂しくなっちゃたので、その年の6月に入園しました。
 昭和38年4月、北区立柳田小学校に入学。この頃から音楽だけはとても得意でした。
翌年の10月、父の仕事のつごうで埼玉県の草加に引越し、5年生になってから、またピアノを習いはじめたのです。
ピアノと同時に歌もよくうたっていましたので、6年生になってすぐNHKラジオの「歌くらべ腕くらべ子供音楽会」に出場し「浜辺の歌」をうたいました。あの時鳴り響いた沢山の鐘の音は、いまも忘れることができません。
翌年の1月
、今度はひょんなことからフジTVの「ちびっこのど自慢」に出場しました。「ラ、ノヴィア」をうたったのですが、すっかりあがってしまい25点満点の24点・・・・・。
 そして春3月、ピアノの先生にすすめられた上野学園中学の声楽専攻に受験、みごとに合格したのです。上  野学園の制服を着た私は、本格的に音楽に取り組むことになりました。
 中学時代は「赤い鳥」が好きでした。また私のオリジナルもどんどんふえていきました。この頃、私はすでに自分の進むべき道をひそかに決めていたといえましょう。
 昭和47年春には当然のことながら上野学園の高校生になり、さらにピアノと歌に多くの時間を費やしました。
5月だったか、とにかく陽ざしの強い日でした。たまたま草加でおこなわれた、TBS「家族そろって歌合戦」に出場し、その当時つくったばかりの「夏になったら」をうたいました。この時、私の運命は大きく飛躍し、進展したのです。「家族そろって・・」で優勝した私にレコーディングの話が舞い込んだのです。夢にも思わないことだけに、家族会議がひらかれ、両親の反対を押しきることに成功しました。レコーディングはその年の秋にはじめられました。必死でした。けんめいにうたいました。
 翌年の2月、ついに私自身のすべてをこめたレコード「風に吹かれていこう」が発売になりました。私にとっては、ひと足早い、とても暖かい春風がそっと私を包んだ、そんな気持ちでした。

   私の宝物

 私は3人兄弟の1番上ということもあって、子供の頃の写真はとにかく沢山あった。けれど、49年の春、家が火災にあった為ほとんど焼失してしまった。それでも偶然何かの書類にはさんであった数枚が、まわりはこげていたもののなんとか無事に見つかった。
 私がやっとおすわりをして、おもちゃのピアノを弾いている(たたいている?)写真だ。(これはすごくカワイイ)ピアノは、父の友人からお祝いにいただいたものだそうだが、おもちゃでもちゃんと黒鍵までついている、とても素晴らしいものだった。
 私は、この宝物を誰にもさわらせなかったし、毎日あきもせずよく遊んだことを覚えている。私と音楽との出会いは、この頃かもしれない。
 どうして今の仕事を選んだのだろう、と考えたとき、歌うことが、いや音楽が好きだからに他ならない。でもそれを仕事としている以上楽しんでばかりいられないのは当然のことで、プロともなればいろいろ私なりの悩みはもちろんある。
 そういう悩みごとをかかえて、考えこんでしまったとき、ぼんやり1人でレコードを聞く。するとさっきまでひどくなげやりになっていた気分が、またみるみる生気をとり戻す。
 結局、疲れた心を優しくいたわってくれるのは音楽のようだ。
 「あなたにとって、音楽って何」
 よく聞かれる言葉だ。私はいつも
 「友達です。」 と答えている。
 歌うことが全てだなんて、思っていない。生きることの全てだとも思わない。
 それでも、この世界を去って行くことがあったとしても、音楽から離れられはしないと思う。
 私は、ときどきあどけない顔して、おもちゃのピアノに向かっている、あの写真が見たくなる。

  好きなレコード

  マリア・マルダー
     オールドタイム・レディ
     ドーナツショップのウエイトレス
     スウィート・ハーモニー
  ジャニス・イアン
     愛の回想録
     愛の余韻
     スターズ

  すみこの図書室
  あなたにもすすめたい私の愛読書・・・・
  
  フランソワーズサガン
     悲しみよこんにちは
     ある微笑
     優しい関係
     素晴らしい雲
     ブラームスはお好き?
  ドストエフスキー
     罪と罰
  五木寛之
     風に吹かれて
     ゴキブリの唄
     変奏曲
  柴田翔
     されど我らが日々
     贈る言葉
  なだいなだ  
     パパのおくりもの
  村上龍
     限りなく透明に近いブルー
  横溝正史
     悪魔が来たりて笛を吹く
     悪魔の手まり唄
  アダムスキー
     UFO同乗記
  五島勉
     宇宙人の謎の遺産
  梶原一騎 / ながやす巧
     愛と誠

  バイオグラフィー・・・その思い出

「 風、空、そして愛 」  (昭和48年3月)     
 なにしろ私にとって生まれて初めてのレコーディングです。広いコロンビア第1スタジオが、まるで体育館のよ   うに感じてドキドキしたのをおぼえています。
 オリジナルは「風に吹かれて行こう」をはじめ4曲ほどで、あとは私の好きな曲でした。
 当時まだ高校一年生だったので、学校から制服のままスタジオに駆け込むと、別のスタジオでレコーディング中のマチャアキ(堺正章)のファンクラブの女の子と間違われたものです。

「 あの日のことは・・・ 」  (昭和48年9月)
 タイトルになった「あの日のことは」は、TBSドラマ「おさななじみ」のテーマソングとして作られたものでした。
 実は私自身もそのドラマに出演していて、(恥しながら)やはりこのアルバムに入った曲をいくつかうたっていたのです。
   
「 Melodies Come From My Heart 」  (昭和49年5月)
 私の気持ちのなかでは、これがファースト・アルバムだと思っています。ほとんどオリジナル中心で、アレンジは石川鷹彦さんが担当してくださいました。私もキーボードを担当しました。いま聴きかえしてみても”名曲”が多いようです。

「 虹 / RAINBOW 」  (昭和49年11月)
 レコーディングの楽しさ」がよくわかった思い出のアルバムです。スタジオに入ってからも、みんなとケンケンガクガクやりながらとてもいいムードで作ることができました。 
 あったかーい感じのアルバムが完成したつもりです。

「 オルゴール 」  (昭和50年8月)
 柳田ヒロさんがアレンジを担当してくださったので、仕あがった曲の感じはそれまでのものと少しかわったような気がしました。
 一番苦労したのは、「優しい夜」という曲のセリフの部分で、日本語ではとても恥しくていえないような言葉を、みごとなフランス語?でムードを盛りあげたことです。(なんとそのセリフを今でも英語だと思っている人がいます。)
 心のこりなのは、アルバムのなかから、「独言(つぶやき)」を、シングルカットしたかったことです。これを発売していたら、おそらく大ヒットしていたハズ(?)なのに。

「 サマー・シェイド 」  (昭和51年7月)
 渡辺俊幸さんにアレンジをお願いしました。それまでにぜひやりたいと思っていたポップス調の曲も入れた私のお気に入りのアルバムです。
 他に私の大好きな吉川忠英さんの曲も2曲入っています。ジャケットもすごく気に入っています。

「 SUMIKO LIVE 」  (昭和51年12月)
 初めてのライブということで、始まるまでは心配ばかりしていました。それでもプロジュースしていただいた大滝詠一さん、バックをつとめてくれたムーンライダースのみなさんが私を一生懸命もりたてていただき心配もいっぺんに消えました。20才のバースデイ・コンサートのライブ盤として私にとって忘れられないレコードになりそうです。                                      

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